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機動戦士ガンダムUC:RE0096 第9話『リトリビューション』感想 
 
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 久し振りにのUC感想ですが、今回はダグザのことしか書いてないです。
 まぁ、それも仕方ないことですよね…っ!!!
 この話で彼のことを語らず、他に何を語るというのでしょう。
 
 というわけで以下、
 小説の内容も引用しながらの機動戦士ガンダムUC:RE0096 第9話『リトリビューション』の感想です。

 それにしても、UCはやっぱり父と子の物語だなあ…っ!!! 

 ※ネタバレがありますので、特に初見の方はご注意ください!!!
【機動戦士ガンダムUC:RE0096 第9話『リトリビューション』感想】

・アニメ版の感想を書く前に、さっそく小説版のある一説に触れさせてください。
 

あんな子供ために、とコンロイは笑うだろう。だが、自分の心に従ってくださいと言ったのもお前だ。悪いがそうさせてもらうと胸中に嘯き、ダグザはひどくさっぱりとして見える虚空に目をやった。


 引用したのは小説の第5巻『ラプラスの亡霊』のp.225より、
 ユニコーンの補助席から降りたダグザが
 ラプラス跡地で対シナンジュ用の罠を拵えているシーンのそれです。
 どうして私が冒頭からこの文章を引用したのかと言えば、
 ダグザの独白という形で描かれたアニメ版よりも、
 コンロイとの信頼関係が強く滲むこのやりとりが単純にすごく好みだったからです。
 だって、これダグザがコンロイに言ったんじゃないんですよ。
 部下であるコンロイが、上司であるダグザにかけた言葉なんですよ。
 自分に置き換えてみれば分かり易いと思うんですけど、
 普通のこんなこと上司に向かって言えませんし、部下からも言われませんよね。
 それが出来る、許されるという二人の関係性、胸にぐっときます。
 きっと、これまでたくさんの困難な任務を共に乗り越えてきたんだろうな…(涙)

 さて話がそれましたが。
 小説でコンロイがダグザにかけた言葉であり、
 アニメでダグザがひとり呟いた 「心に従う」というその言葉こそ、
 この9話を構築する“要”であると私は考えています。
 OVA版を既に視聴済みの方には、他のキャラクターのセリフとして印象深いかもしれませんし、
 (むしろ9話単体というよりUCという作品全体にかかわってくるテーマですよね)
 逆に初見の方には逆にあまり馴染のない言葉かもしれません。
 それでも、この言葉を気にかけているのといないのでは、
 ダグザの生き様、そしてジンネマンの決断を目の当たりにして馳せる想いに、
 大きな違いが出てくるのではないでしょうか。

・再び小説からの引用で恐縮ですが、
 シナンジュが罠にかかるのを待つ間、
 自身を任務遂行マシーンと自嘲気味に称し、ダグザはそれまでの自分の生き方を回想します。
 地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」で活躍する彼には、
 仕事優先で家庭を顧みなかったために妻に去られた過去がありました。
 組織を動かす歯車として心を犠牲にした結果、大切な人を失っていたのです。
 ラプラスの箱を巡るこの騒動の渦中における彼の言動を見ていれば、
 至極納得できるエピソードですよね。
 心よりも軍律を優先させるその厳しさ故、バナージにも始終反発され続けていましたし…。
 そんなダグザが、しかし最期にバナージに託したのは“希望”でした。
 バナージと向き合い言葉を交わす中で胸に芽生えたその感情に、
 きっとダグザは教えられたんですね。
 もうとうの昔に失くしたと思っていた心が自分の中に未だ残っていたことを。
 
 そして、ダグザはバナージを守った。
 
 マシーンなどでは決してない血の通ったひとりの人間として、
 意地も借りも軍人としての責務もなく、
 ただ自分以外の別の誰かに見出した可能性を未来に繋げたいという心に従って。
 その結末は哀しかったけれど、
 最期の瞬間のダグザの顔に浮かんだ笑みを見るに、
 少なくとも彼自身は後悔の念など微塵も抱いていないようでした。
 むしろ死を前にしての敢えて敬礼が、私の目にはこれ以上ないほど誇らしげに映りました。
 別れた妻との間に子供がいなかったダグザにとって、
 息子のように感じられたバナージを守ることは
 自分の中にあったかもしれない可能性…妻を慈しみかすがいたる子を得た幸せな未来を、
 守り抜くことと同義だったのかもしれません。

・ダグザに心持っていかれっぱなしだった9話、
 「心に従う」ことを要に据えて考えた時、実はもうひとり印象に残っている人物がいます。
 ダグザと対照的に、「心を殺した」ジンネマンです。
 ネェル・アーガマ内のマリーダを奪還すべく作戦行動中だったガランシェール隊でしたが、
 ユニコーンとの戦闘のさなか地球の重力にとらわれたシナンジュ救援のため、
 ジンネマンは作戦の中止を決断します。
 マリーダを本当の娘のように大切に想うジンネマンの心を知るギルボアは躊躇いますが、
 ジンネマンは再度命令を下します。
 「ギルボア隊はフロンタル隊の救援にあたれ!」
 この時のジンネマンの心情が、小説ではこう描かれています。
 

そうやって、おまえはまた大切なものを失ってゆくのだー。(P.238)


 大切なものを守りたいという心を押し殺して、組織人としての判断を優先する。
 その先に待つ喪失を予感しながら、そういう風にしか生きることのできないジンネマンは、
 正に不器用を絵に描いたような男なのでしょう。
 同じ不器用さを感じさせるダグザだって心に従うことが出来たのですから、
 ジンネマンにも出来るはずなのに…。
 後のミネバの言葉を借りるなら「過去に囚われている」せいで、
 心に従うこと=娘をマリーダを取り戻すこと叶わず、
 そうしての次週のマリーダさんの   あ  の  状  況  がやってくるわけで…。
 ジンネマンのこと好きだから、その心情を想うととても辛い…(ノД`)・゜・。

****************************
 
 この9話はダグザのためにあったようなものだったけど、
 その一方でジンネマンにとっても大きな転機であるのもまた事実で。
 心に従った父と、そして心を殺した父の対比が心に残りました。

 最後に、主人公に全く触れないのもどうかと思ったので、
 リアルタイムで視聴直後に浮かんだ言葉をもって、今回は締めさせていただきます。
 

 http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-2594.html
 http://mizuho-diary.seesaa.net/article/438450359.html
 http://craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-1837.html
 http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2016/05/guctv-9.html
 http://animegane1216.blog.fc2.com/blog-entry-3982.html
 http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-5044.html
 http://fanblogs.jp/animeigen/archive/5189/0
 http://www.anime-graffiti.com/20160530-gundamuc09/
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イデ丸 #-
 
まりおさん、こんにちは。

今回の1話で、ダグザとギルボア、2人も亡くなるとはショックでした…。

〉自分以外の別の誰かに見出した可能性を未来に繋げたいという心に従って
これ、何か凄く実生活と重なるんですよねぇ、自分が歳を重ねたから余計になんでしょうけど…。

〉心に従った父と、そして心を殺した父の対比
まりおさんの記事を読むまで、ここには想いが行きませんでした(>_<)
ありがとうございますm(_ _)m

最近知ったのですが、ダグザ役の東地宏樹さん、『00』のラッセだったんですね!
「何だろう、この縁…」と思うと同時に、「声優さんって凄いなぁ…」と改めて思いました。

あと今回のED曲が、確かOVA版のCHEMISTRYでしたね。
再編集版の澤野さん新曲より、私的には今回しっくりきました。
まりお #qjsITxmk
イデ丸様☆ 
イデ丸様、こんにちは☆当ブログへのご訪問、コメントありがとうございます^^

バナージと交流のあったダグザとギルボアが亡くなった今回の話は、とても考えさせられることの多い回ですよね。
敵味方という括りでは測れない、生身の人間の感情がそこにあった気がします。

そうなんですよ、ダグザの俳優さん=00のラッセの俳優さんなんです('ω')
ラッセとは明らかに違う人格なのに、魂こもってている感じは同じ…声優さんの技量には、本当に感心させられます。
そういえば、UCのガエルと鉄血のトドも同じ声優さんらしいですね。これには驚愕しましたー!

CHEMISTRYのEDは最高でしたね!( *´艸`)
私もOVA版のラストの演出が大好きだったので、TV版でもその通りで流してくれて興奮するばかりでした☆
とみさぶろう #Cv2s2L.A
 
まりおさん、はじめまして。
とみさぶろうと申します。
いつも楽しく、、、と言うより感心しながら読ませてもらっています。
オルフェンズやUCを観ながら私自身が感じたり思ったりする事が、実に簡潔・的確に表現されてて驚いてます。
時には「そうやったんや~~!」てなったり(笑)
私の貧弱なボキャブラリーでは、とてもここまでは無理だと思ってますし(;^_^A

私、いい年こいて(50歳目前)ガンプラを作ってるのですが、楽しみつつも結構真剣に取り組んでおります(;^_^A
ただプラモを作るんじゃなくて、そのガンダムシリーズのお話の内容だったり、機体の由来だったり、登場人物の生い立ちや性格や感情の流れ等々・・・・
そんな事に思いを馳せながら作ってやると、変な話ですが作品に「魂」を込めれるような気がしてます。
その方が楽しいですしね(笑)
実際は、そんなに肩肘張らずにお気楽な感じで作ってるんですがね・・・f(^_^;
まりおさんのブログを読んでいると、そう言ったことが頭の中で上手く整理されていく気がして、、、
製作していく上でもとても参考になっています。

いや~・・・なんだか支離滅裂な内容の乱文で申し訳ありませんf(^_^;

これからも楽しく拝見させて頂きますね(^^)

「OO」も妻共々大好きなシリーズですので、いつかブログを最初から読破したいと思ってます(^-^)/

では、これから暑い日が続きますので、お身体にはお気をつけて頑張って下さい。
まりお #qjsITxmk
とみさぶろう様☆ 
とみさぶろう様、こんにちは!そしてはじめまして☆当ブログへのご訪問、そして嬉しいコメントありがとうございます^^

とみさぶろう様はガンプラを作っていらっしゃるんですね。私もすごく興味があるんですが、時間や場所、もともと手先が器用でないというコンプレックスも手伝ってなかなか手が出せず、人様のブログの写真やイベントでの展示物を眺めて、疼く好奇心を慰めているような現状です。
そんな私なので、モデラーさんには人一倍尊敬の念が強いんです!とみさぶろう様のガンプラに対する想いに触れて、その気持ちがより高まった気がします。

奥様も00好きなんですね♪私がガンダムの道に足を踏み入れるきっかけになった大切な作品なので、同じ感想の方がいるとそれだけでテンションがあがります!
UCの感想はちょっと手抜きになってますが、これからもぜひ読んでいただけると嬉しいです。

とみさぶろう様も、そしてご家族も、体調に気をつけながらガンプラの制作頑張ってください。応援しています^^

秘密にする

 
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