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機動戦士ガンダムUC episode6『地球と宇宙と』感想(後編) 
 
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(2013/03/22)
内山昂輝、藤村歩 他

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 ※前記事からの続きです。
 
【機動戦士ガンダムUC episode6『地球と宇宙と』感想(後編)】

・場面は変わって、フロンタルとジンネマン。渋い&重い空気です。
 ここもそうですけど、episode6はタイマンでのトークが多く、
 そのひとつひとつからキャラクターの感情が浮かび上がってきて、
 戦闘シーンのような派手さはないけど、台詞回し、声優さんの演技が胸にグッとくる。

・「虚しくなったのか?」と問うフロンタルに、
 「シャアも今の自分と同じだったのではないか?」と切り返すことで、
 暗に「あなたがシャアなのか?」と問い質すジンネマン。
 このあたりの心理戦がやばいですね!ああいえば、こういたう、みたいな!(違)
 互いが互いの一番触れられたくないところ、他の人間が敢えて触れようとしない部分に、
 老獪に、言葉巧みに切り込んで行く。
 相手の喉元に切っ先を突き付け動きを封じたと思っていたのに、
 いつの間にか立場が入れ替わっている。
 この会話、周りで聞いてた人間がいたとしたら、
 ヒヤヒヤして卒倒してたんじゃないですかね(笑)
 ある程度年齢と経験を重ねた者同士だからこそ、出来るやりとりだなぁ。
 バナージとかはまだこういうのは無理ですよね、そこが彼の魅力でもあるんでしょうが。
 
 少なくとも、この時点までは「シャア=フロンタル」という見解を、
 ある種の覚悟をもって投げかけたジンネマンのほうが有利に見えました。
 答えがYESであれNOであれ、得られる情報の価値は抜群なんですから―。
 
 これまで聞けなかった問い。
 問わなかったのは、否、問えなかったのは、
 答えをはぐらかされることが分かっていたからというのもあるでしょうが、
 なによりそれをすることによって生じる結果を、
 受け入れる覚悟が他の誰にもなかったから。
 もしシャア=フロンタルだったら?或いはそうでなかったら?
 明確な答えを突きつけられた時に、では、問うた側はその事実とどう向き合うのか?
 事実を知った者としての責任を、どう全うするのか?
 ネオ・ジオンという組織の中に在れば尚更、その重責が足枷となり、
 誰もが言葉として発することができない。
 それを、今ジンネマンが問うことの意味。
 ジンネマンの中で燻っていたフロンタルに対する疑念が、
 ついに表立って顔を出したからなんでしょう。
 しかし、そんな彼に対する、フロンタルの答えは―。
 「もし、シャア・アズナブルが今も生きているとしたら、
  それはもう、人ではなくなっているのではないかな」
 YESでもNOでもない、いや、YESでもNOであるとも言える、
 この、なんとも高度な返答。
 こんな風に言われてしまったら、もう何も言い返す言葉なんて見つかりません!
 ある意味名ゼリフですね。

・ネェル・アーガマが発信する救難信号をキャッチした連邦の艦が出現するも、
 袖付きと共闘状態にあることが察知されたようで…。

・ここから私のアンジェロのターン!(笑)
 救難信号を発信していたのは、現状打破を目論んだミコット達の仕業でした!
 この行為により窮地に立たされたのだと、オットー艦長を責めるアンジェロ。
 現れた連邦の艦を撃沈するよう迫ります。
 いいですね、いいですね!銃を持ち出したり、偉そうなアンジェロ素敵ですね!
 「民間人だっているんだぞ!」って、一体どの口が言ってるんだvv
 強気の攻勢が、
 数分後にはあっけなくひっくり返されるのだと思うとたまりません…vv
 (↑本当にアンジェロ好きなの?)

・緊迫する事態の裏で、着々と人質奪還作戦の準備を進めているエコーズ。

・アンジェロを一喝し、テロリストには与しないと宣言するオットー艦長、痺れました!!
 これまでのどこか頼りない雰囲気から一変、
 覚悟を決めるかのように深く息を吐いてからの
 「彼らに指一本触れてみろ、その首を捩じ切ってやるぞ、若造!!」…熱いです!!
 
・「よく言った、艦長」
 形勢逆転の幕開けを告げるこのコンロイ少佐の一言、
 きっとネェル・アーガマの乗員皆、同じ気持ちだったでしょうね。

・そしていとも簡単に人質を奪還するエコーズ。
 正に「あっ」という間の制圧でした(笑)が、
 これはエコーズがすごいからなのか、
 それとも私のアンジェロ含むフルフロンタル親衛隊が弱すぎるからなのか(笑)
 地球連邦の艦内での作戦という点を考慮すればおそらくは前者なのでしょうが、
 その後のアンジェロの動揺ぶりを見ていると後者のような気も…。
 ってか、この場面でのアンジェロ、すっごく道化っぽい(笑)今まで強気だったから余計に(笑)
 でもそんな彼が好きです(爆)

・俄かに騒がしくなる艦内。
 コンロイ少佐に励まされ、モビルスーツデッキに急ぐバナージ。
 もう少しでユニコーンガンダムに辿り着く―と思った次の瞬間、
 横から伸びてきた腕がバナージを拘束します。

・ここからの約8分がepisode6の本気です。マジで燃えます。

・バナージを阻んだ腕の正体はフロンタルでした!
 そして開演する赤い彗星劇場!やばい、池田秀一さんの美声が耳から離れない。
 ミネバがラプラスの箱の座標を明かしたことで、
 鍵としてのユニコーンの価値はなくなった、
 操縦者のバナージも殺すことが出来ると脅すフロンタル。
 それがバナージに効いていないことを察したフロンタルは、攻め方を変更、
 「ラプラスの箱をどう使うのか?」と問います。

・「みんなのために、みんなのために使う。
  連邦もジオンも、宇宙も地球も関係ない!みんなのために、ラプラスの箱を!」
 後から見直して気付いたんですけど、
 最初に「みんなのために」とバナージが口にした瞬間、
 フロンタルのカットが挿入されるのが意味深ですよね。
 みんな、つまり全ての人間の総意を受け入れる器としての
 フロンタルの存在が強調される感じで。
 仮面だから目から感情が読み取れないのは当たり前なんですが、
 他の部分―口元等もそうなのが、尚更“器”の無機質さを連想させて、怖い。
 先のバナージの熱い決意も、一瞬で凍らせてしまいそうな冷たさ。
 そして実際に、次のフロンタルの言葉で、バナージの表情は凍りつくことになります―。
 「君には才能がある。
  君が本当に器たらんとするのなら、私と共に来い。
  父の想いを託され、訓練を受けさせられた君は、一種の強化人間だ。
  その力を示してしまった以上、君はもうみんなの中には還れない。
  いつか私と同じ絶望に突き当たることになる」
 同類だと。
 己を空にした自分と、バナージは同じだと。
 例え違うと否定しても、結局、最後には“みんな”との道は別れ、
 そして、やはり自分と同じ絶望を得るのだと。

 ミネバと出会い、
 ユニコーンと出会ったことでもたらされたたくさんの人―“みんな”との出会い。
 みんなと出会ったことで成長した自分。
 そして生まれた、みんなを守りたいという決意。
 みんなのためにという想い。
 フロンタルが与えたわけではない、バナージが自分の口で語った“みんなのため”。
 でも、そのみんなの中に自分はいない。

 突きつけられたこの現実がバナージへ与えた衝撃の大きさ、
 ちょっと測り知れないですね。
 フロンタルは本当に、話の持っていきかたが巧み。
 相手から引き出した言葉の中にある、
 本人ですらそうと気付いていない隙(ここで言えば“みんなのために”ですね)に忍び寄り、
 それを、一番残酷な形で否定する。
 その上で、共に来い―と。
 もし、マリーダの乱入がなかったら、その誘惑は麻薬のようにジワジワ効いて、
 やがてバナージを取り込んでしまっていたかもしれませんね。

・この場面の音楽の使い方も、すごく好きです。
 バナージとフロンタルの攻防そのもののようで、セリフと共に聞き応えがあります。
 それまでフロンタルの語りに合わせるかのように力強かった音楽が、
 バナージの「みんなのために使う」で美しく繊細なピアノの旋律へと切り替わり、
 しかし「君は一種の強化人間だ」で、
 まるでバナージの受けた衝撃の大きさを物語るかのように、
 再度曲調を強める。
 ピアノはバナージの心模様のようですね。
 フロンタルに抗おうと高く響くも、その力の前に飲み込まれ、かき消えてしまう…。

・「それでも、と言い続けろ!バナージ!」
 中盤でバナージの口から語られた“それでも”の自虐的な響きを、
 改めて一掃するかのようなマリーダの言葉!
 そして、ここからのミネバの演説が、また堪らないんです!
 フロンタルを、シャアではないと否定したミネバは、
 しかしフロンタルの主張そのものは否定できないようで、
 「それは恐らく正しい。
  人類を永続させて行くためには、唯一無二の現実的な回答かもしれない」と語ります。
 でも、“それでも”、より良き未来という“可能性”のために、
 フロンタルと袂を分かつ覚悟を決め、行動を起こした。
 ―ミネバのその想い、ミコットにもしっかりと届いていました。

・そしてジンネマン。
 ユニコーンの影の主役なんじゃないかと思うぐらい、
 これまでも丁寧に描写されてきたキャプテン。
 ここでも、尺をがっつり確保し、
 ジンネマンの心情の変移とマリーダとの絡みが描かれています。
 ―が。
 なんだか、しっくり来ないんですよね。
 感想の前編でもちょっと触れたんですけど、
 特にマリーダとの絡みがepisode5あたりから狙いすぎてる感があるというか、
 くどいというか。
 ジンネマンもマリーダもそれぞれ好きなんですけどね。
 擬似父娘っていう関係性も大好物ですし。
 でも、「う〜ん」となってしまう。そんな自分に、私自身が戸惑ってるぐらいです。
 …やはり演出でしょうか?
 小説を読んでいない私には、
 なんで急にマリーダが敢えて「お父さん」と呼びかけたのかが分からなくて。
 いや、擬似父娘っていう設定であることはよーく理解してるんですよ。
 でもそれはあくまでも視聴者としてというか、神の視点でというか。
 ジンネマンがマリーダを亡き娘のように強く想っている描写は再三あったけど、
 その逆ってあんまり印象にないので…。
 だから私の中で、マリーダにとってジンネマンがかけがえのない存在であり、
 二人が強い絆で結ばれている、という認識はあっても、
 マリーダ自ら「お父さん」と言い出す展開には、
 何回観ても違和感しか出てこないんですよね。
 なんか、
 さも「マリーダがジンネマンのことお父さんって呼んだよ!感動だろ!さあ泣け!」と
 強要されているようで(苦笑)
 この場面、小説ではどんな風に描かれているんでしょうか?
 もっと細かく、マリーダ側の心理に言及がされていれば、
 納得も感動もできると思うので。

・「了解!」からは、また熱い!音楽も熱い!

・どさくさに紛れてフロンタルの拘束から逃れたバナージは、
 ユニコーンガンダムのコックピットへ。

・クシャトリアとローゼン・ズールが狭いモビルスーツデッキでガンガンやりあってる、
 というこのシチュエーションが堪らなく好きですvv

・バナージの熱さ。
 弱くても不完全でも、“それでも”歩き続ける。時に未来を託しながら。
 空虚な器としてではなく、人として。
 中盤でマリーダが語って聞かせた“託す”というワードが、
 バナージの中で再構築され、バナージの決意として表明されていて、感動。
 でも、その熱も、フロンタル(+アンジェロ)には伝わらないのか―。

・どうでもいいですが、ローゼン・ズールにつかまり(?)
 ネェル・アーガマから脱出していたフロンタル。
 ヘルメットしてないようでしたが、宇宙空間で息は出来ていたのか…?

・マーサが暗躍中。

・フロンタルから置いてゆかれたガランシェール隊。
 でも、ジンネマンの表情は、どこか憑き物が落ちたかのようにすっきりしています。
 マリーダを見つめる目は今までの険しさが嘘のように優しくて、まるで本物の父親みたい。

・ラプラスの箱を巡るフロンタルとの“競争”に、自分たちの意思で挑むネェル・アーガマ。
 オットー艦長の艦内放送が今までになく力強くて、
 こちらもジンネマン同様、一歩前に進んだ感じ。

・物語の完結を前に、様々な人の戦う決意が新たになった感のあるepisode6。
 派手な戦闘シーンこそ少ないものの、何度も触れたように、
 各キャラクターの心理が掘り下げられていて、見応えがあり、昂ぶる。

・高揚は、戦闘シーンへの期待でもあります。
 心理戦も良いですけど、やっぱりガンダムは戦ってナンボですよね(笑)
 次で完結となれば、なおのこと。
 そこで、最後のリディですよ!
 バナージの「リディ少尉…!」が理性からか抑え気味なのに対し、
 リディの「バナージィっ!!!」から溢れる殺る気のだだ漏れ感(笑)
 これは、次作の冒頭から激しい戦闘シーンが期待出来そうですね!
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