スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
革命機ヴァルヴレイヴ 16話『マリエ解放』感想 
 このブログは基本、
 00を中心とするガンダムネタについてあれこれ綴っているんですが、
 時折どうしようもなく心奪われたりしたときには、
 別のことについても書くことがあります。

 今回はヴァルヴレイヴの16話(二期4話)について。

 ヴァルヴレイヴは正直、惰性で見続けている部分が大きかったのですが、
 初めて「今まで見てきてよかったなぁ(涙)」と思えたので。
 特にBパート、まさに「マリエ解放」の名に相応しい内容でした。
 というわけで、感想もBパート―特にマリエに焦点を当てて、お送りします。

【革命機ヴァルヴレイヴ 16話『マリエ解放』感想】

・ヴァルヴレイヴに乗り込んだマリエに、ピノが語る事実。
 1796日前(この辺り、機械っぽい表現の仕方だよなぁ)、
 マリエとピノはテストパイロットと機体のOSというという立場を超えて、
 ひとりぼっち同士、“友達”になった。

・「友達になろう」―この提案に対する、
 マリエの戸惑いと喜びが入り混じったような声音。
 それまで、いかに彼女が孤独だったのか、分かる。
 でも、今のマリエは何も覚えていない―ピノのこと―友達のことも。
 知らない、と主張する彼女の声音の厳しさ…これが“忘れる”ということ。
 また作れる、それは確かに真実だろうけど、
 多分、同じものは二度と戻らない。作れない。
 だからこそ、この後の展開が悲しすぎる。
 
・マリエの記憶がないのは、
 ピノがそれを“ルーン”として食べたから。
 情報原子たるルーンをピノが消費する=パイロットの記憶がなくなるということらしい。

・そして、マリエは気付きます。
 自分の一番古い記憶が、咲森学園に入学したあの日の記憶が、
 消えてしまっていることに。
 思い出せるのは、舞い散る桜の花びらだけ。
 あまりに抽象的で、儚い―だからこそ、悲しい。
 
・この瞬間にもまた、マリエのルーンを消費したのだというピノ。
 その姿から察するに、
 ピノ自身、友人の記憶を消費することに罪悪感を抱いているのかな?
 だから尚更悲しい。
 誰もが抗うことのできない見えない力を前に、悲劇が加速していくようで。
 
・自分の記憶の秘密を、ずっと解き明かすことを望んでいたマリエ。
 ようやく全てが繋がったのに、
 真実の前に彼女は項垂れることしかできない。

・そんな彼女の前に、突きつけられる選択。
 危機に直面した仲間を救うために、ヴァルヴレイヴを動かすか、否か。
 マリエは優しい女の子です。
 本来なら迷うことなく瞬時に戦うことを選ぶのでしょうが、
 真実を知った彼女は躊躇します。
 ヴァルヴレイヴを駆って戦えば、また、記憶がなくなってしまう。

 たった二年だけの、私の記憶。

 この一言に、マリエの葛藤が滲み出ていると感じました。
 たった二年だけ。
 言葉の表面だけ見れば、それは大した量ではなさそうで。
 他人からしてみれば尚更、二年分の記憶ぐらいなんだと、
 そう思えるかもしれません。
 でも、それだけしかないからこそ、
 マリエとってその記憶は紛れもなく宝物で。
 自分という曖昧な存在に、僅かでも輪郭を与えてくれる、大切な宝物。
 
・緊迫する外部の状況と、自分の中で湧き上がる「でも」。
 マリエのこの感情にどう折り合いをつけて出撃させるのかと思っていたら…。

・恐らく今のマリエにとって、一番古い記憶。
 この記憶が辛うじて彼女の脳裏に残っていたことは、
 きっと彼女にとっては幸せなことだったんだろう。
 でも、きっとヴァルヴレイヴを動かしたその瞬間に、
 この記憶も彼女の中から消えてしまう―。
 
・だったら作ろう。
 過去は作れないけど、未来ならこれからいっぱい作れる。
 一緒に作ろう、未来の思い出。
 “友達”になろう。

・一見、すごく綺麗な言葉。
 希望に満ち溢れていて、ショーコの人柄と同じように明るい言葉。
 事実、この言葉がマリエの心を灯台の光のように照らしたからこそ、
 彼女は一号機は稼働させる道を選択したのだと思います。
 未来の為に。

 でも、とても悲しい言葉でもありますよね。
 だって。
 
 あの時の“未来”は、今はもう“過去”になっていて、
 
 “過去”は“記憶”となる。
 
 だから“未来”は“記憶”と同義で、
 
 そしてそれはこれから失われてゆく―。

・未来を作るために戦いに赴いたマリエ。
 でも、彼女は過去を失い、あの日描いた未来をも失う。
 彼女が戦場で散らす紅い光の残片は、まるで美しくも儚い桜の花びらのようで。
 ヴァルヴレイヴの一挙一動の度に失われる彼女の記憶を表しているようで。
 …ここからの演出に鳥肌が止まりません。

・こんなにも印象的な主題歌の使い方、初めて見たかも。

・思い出も友情も、また作れる。
 だから、戦っても、失っても大丈夫。
 ―自分自身に言い聞かせるかのようなマリエの「大丈夫」を否定するように、
 ピノが叫びます。
 「だめ!マリエ、壊れてる。リミッター壊れてる。情報、たくさんなくなる」
 大丈夫じゃない。
 その真偽こそ分からないものの、
 ヴァルヴレイヴが武器を振るう度、
 マリエの思い出が壊れていってるのは事実。
 その様は、さながらマリエ自身の手で思い出を壊しているよう。
 大切なものを守るために、大切なものを、自分の手で葬る。
 まるでガラスのようにひび割れ、崩れ落ちていく記憶は、
 だんだんと直近のものへと近づいていき、
 つい先日の記憶すらも砕け散って―。

・そして、マリエはまた、全部をなくした。
 でも、彼女の中に残っているものも、あった。
 「きみ…だれ…友達?」
 ゼロになった彼女の口から一番最初に出た言葉は、“友達”だった。
 ピノと出会い、その響きを喜んだ彼女。
 その言葉とともに差し出されたショーコの掌に未来を見た彼女。
 “自分”という存在を知りたいと切望していたマリエにとって、
 それと同じか或いはそれ以上に、
 他者である“友達”の存在もまた大きかったのだと、改めて思い知らされた。
 
 「そう…大好きだったんだね、その子のこと」
 “友達”の存在を通して、空っぽのはずのマリエが、
 自分のことを少しだけ知った、その瞬間、
 彼女は紛れもなく喜んでいたんだろう。
 彼女の中では、ゼロが僅かながらでもプラスになったのだから。
 でも、私たち(=視聴者)は知っている。
 彼女がなくしてしまっったことを。
 100がゼロになってしまったことを。
 ―マリエの頬に浮かぶ微笑みが、ただただ切ない。
 
・「マリエ、さよなら」
 瞳から光が消えたマリエ。
 ハルトの呼びかけにも応える素振りはない。
 ピノに至っては、「さよなら」と…。
 う~ん、一見“死”を思わせるような描写だけど、
 私の予想では一切の記憶を失くし、植物人間状態になるっていう展開に一票。
 出来れば、そうなって欲しくはないんですけどね。
 あまりにマリエが可愛そうなので、できれば来週からも笑って登場してほしいけど…。



 うん、すっごく面白くて、思わずこんなにも感傷的&長い文章を書いてしまいました!
 惰性で見ててこれだったんだから、
 脚本が一期からもっとマリエに対して伏線を張り巡らせてくれたら、
 よりセンチメンタリズムな気分になったんだろうな~(しみじみ)
 
 それにしても、マリエの今話でのインパクトが強烈過ぎて、
 全然主人公していないハルトや、
 想定外をさも想定内のように振る舞ってるエルエルフや、
 メンタルコントロールなんてあなただけには言ってほしくないアードライなど、
 他にもつっこみたいところは色々あったけど気力も残っていないという(笑)
 マリエがどうなってしまったのか、来週が今から気になって仕方ないですね。

 
関連記事
 

秘密にする

 
トラックバックURL
http://grhm2307.blog.fc2.com/tb.php/62-83d5abf7
 
革命機ヴァルヴレイヴの第16話を見ました。 第16話 マリエ解放 ハルトは真実を話そうとするが、秘密を守ろうとするエルエルフにマリエは撃たれてしまう。 しかし、怒りをぶつけるハルトの後ろでマリエは立ち上がるのだった。 「マリエ、まさか君も…!?」 「野火マリエ、ヴァルヴレイヴに乗ったのか?」 「何、どういうこと…!?」 その頃、エネルギーパックを換装すること...
 
未来のため、みんなのため。
 
『マリエ解放』
 
マリエ、さよなら…  設定バラしたキャラはすぐ退場なのかな(^^; シビアなシリーズ構成ですね…。   秘密を知ったマリエを、口封じにと射殺したエルエルフ。 怒るハルトの前で、絶命したはずのマリエがゆっくりと起き上がる。 マリエも自分と同じカミツキだったと驚愕するハルト。しかし話をする間もなく、 ドルシア軍の攻撃が3人のいる洞窟を崩落させてしまう。 身を守るためにと逃...
 
革命機ヴァルヴレイヴ オリジナルサウンドトラック(2013/07/03)音楽:千住 明商品詳細を見る マリエ、さよなら。 「革命機ヴァルヴレイヴ 2nd SEASON」第16話の感想です。 代償。 (物語をなぞりつつ、感想など) 壊れた記憶。 また作ればいいと自分に言い聞かせながら乗っていましたが、あまりにも記憶を失いすぎましたね。 マリエはまさか退場してしまったのか。生き...
 
代償------------!! マリエもマギウスだった!? 衝撃の展開だった前回ラスト。 でも、どうやら本人にはその自覚はまったくなかったよう。 額から流れる血を見て動揺するマリエ。 中学までの記憶がなかったマリエ。 咲森学園に入学したマリエは、人...
 
ハルトが自分の持ち場を離れなければ。 輸送機奪うのが最優先の状況でよくわからん問い詰めをした挙句に、 エルエルフに撃たれて自分が死なない身体だと気付かされるわ、 ヴァルヴレイヴに乗ったらテストパイロットで記憶食われてたわ、 最終的にはだれにも気づかれないまま全部捨てる悲壮な戦いに。 っつっても別に哀しいという感じの話にもなってないんだよなー。 まず殺して思い入れを抱けるよ...
 
記憶を、食べた… 詳細レビューはφ(.. ) http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201311010001/ 【送料無料】革命機ヴァルヴレイヴ裏切りの烙印(1) [ 漣一弥 ]価格:630円(税込、送料込)
 
『マリエ解放』「空爆しろ。エルエルフは洞窟にいる。」エルエルフの爆破作戦を見抜いたアードライ。
 
「マリエ、さよなら」 失われる記憶――― マリエとピノを繋ぐ過去が明らかに!    今回はマリエ回となりましたね、冒頭は彼女の一番古い記憶である入学式の回想 中学までの記憶が無いマリエは他の皆と同じように話す事が出来なかった 自分で自分がわからないし自分自身と話す事で精一杯、どんな人間だったのか――? そんなマリエに声を掛けて友達になってくれたのがショーコだったのですね...
 
ちょとぉ~~~!!今回一番面白かったんじゃないの???ハルトがヴァルヴレイヴに乗ってないけどwwwwエルエルフくんが美人さんかどうか確認することも忘れるくらいしっかり見ちゃいましたよv 作戦はマリエとハルトのお陰で失敗。 その上、アードライは エルエルフが絡んでいると気付き、即座に退却を指示。 その先の彼の作戦も全て見抜いてしまってます。 まぁ ナント賢いww ハル...
 
マリエを記憶喪失の呪縛から解放するお話かと思ったら、マリエ自身が自分の記憶を解放して(代償にして)みんなを守るお話でした。 リミッターが外れた状態とかピノが言っていたので、今度は中学以前の記憶も消えてしまうのかしら? 展開的には、死ななかったけど仲間が...
 
1426 名無しになるもんっ♪ sage New! 2013/11/02(土) 01:59:31 ID:??? なんじゃこりゃあああああ
 
プリキュアは魔法少女だけど「萌えキャラ」としては少なからず捻りがかかっています。 それは決して大人になってはいけないこと。生長する熱血キャラとしての宿命からするとこの矛盾は「少年」キャラにも当てはまりますが、ゴクウやケンシロウなんて平気で大人になってますし。 矢張りアニメ魔法少女は「処女」の聖性を義務づけられているんですね。重い十字架です。 MBS「革命機ヴァルヴレ...

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。